コインランドリーを独立経営するメリット・デメリット
これからコインランドリーの経営を始める場合、主に独立経営とフランチャイズ加盟による経営の2パターンがあります。独立経営にはフランチャイズ加盟と比べて、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。今回はコインランドリーを独立経営するメリット・デメリットについて、開業に必要な準備と一緒に解説します。
コインランドリーを独立経営するメリット
まずはコインランドリーを独立経営するメリットです。全部で3つ見ていきましょう。
自分好みの店舗を作れる
もっとも大きいメリットの一つが、自分好みのコインランドリー店舗を作れることです。独立経営とは、すべて自分の好きなようにできるということ。法律や予算などの制約はあるものの、範囲内であれば自由に自分の好きな店舗を作れます。
フランチャイズ加盟の場合は本部が指定する条件を取り入れなければいけません。外装や内装、料金のほか、洗濯機や乾燥機の種類まで指定されることもあるでしょう。独立経営ならデザインや設備、料金だけでなく、店舗内にカフェを設けたり、キッズスペースを作ったりと自由自在です。
自由に運営ができる
独立経営をすると、自分であらゆることを運営できます。顧客集客や資金調達、日々の経営など、あらゆることを自分の自由にできるでしょう。コインランドリー以外でもこれまでに何か経営をした経験がある人や、投資の経験がある人、また一つひとつ細かく計画を立てることが好きな人にとっては、独立経営に大きなやりがいや魅力を感じられるはずです。
高い利益が期待できる
最後のメリットは、高い利益を期待できることです。フランチャイズに加盟をすると、初期費用としての加盟金のほか、毎月本部が定めるロイヤルティを支払わなければいけません。独立経営で充分にやっていけるスキルがある人にとっては、余分な出費となってしまうでしょう。独立経営で事業が軌道に乗れば、高い利益が期待できます。
コインランドリーを独立経営するデメリット
コインランドリーの独立経営にメリットがあるということは、当然のことながらデメリットもあるということ。具体的なデメリットも頭に入れたうえで、経営方法を検討することが大切です。
開業にいたるまでの負担が大きい
1つ目のデメリットは、店舗開業にいたるまでの負担が大きいことです。コインランドリー経営ではどの場所に店舗を出店するのか市場調査をしたり、資金計画を立てたり、エリアのニーズに合わせて導入する洗濯機の大きさや数、併設サービスを考えたりしなければいけません。独立で経営する場合、当たり前ですがすべてを自分一人でこなす必要があります。経営の経験がない人にとっては、大きなハードルとなるでしょう。
相談できる相手がいない
開業までの準備だけなく、開業後も店舗運営や資金のことなど、悩みの種は尽きません。フランチャイズ経営なら本部の担当者へ相談をしたり、サポートを求めたりできますが、独立経営の場合は基本的に相談できる相手がいません。自分で調べたり、考えたりしながら一つひとつの問題に対応する必要が出てきます。
クレームやトラブル処理も自分で行う必要がある
店舗を運営していく中で、顧客からクレームをもらったり、大きなトラブルに発展したりすることも充分考えられることです。フランチャイズ経営ならトラブル処理を本部にお願いできることもありますが、独立経営では自分で処理しなければいけません。処理の仕方やタイミングを間違えると、さらに大きな問題に発展する可能性もあるでしょう。
コインランドリーを開業するのに必要な準備
最後にコインランドリーを開業するのに必要な準備について紹介します。
開業スタイルを考える
冒頭でも述べたように、コインランドリー経営で主流なのは独立とフランチャイズの2つです。どちらにもメリット・デメリットがあるため、それぞれの状況や希望に合わせて適した開業スタイルを選びましょう。以下では、独立して開業する際の準備について解説します。
設置する場所を決める
最も大切なことの一つが、どこに店舗を設置するかです。ニーズがない場所にコインランドリーを作っても、失敗することは目に見えています。対象となるエリアにどのような層が住んでいるのか、他の競合店はあるのか、コインランドリーのニーズはありそうかなど、市場調査をしたうえで、設置する場所を決めてください。
店舗を作る
場所が決まったら店舗を作ります。ゼロから店舗を作るのか、居ぬき物件を活用するのか、すでに所有している物件を店舗として利用するのかなど、さまざまな方法が考えられるでしょう。店舗を作ったら、洗濯機や乾燥機といった設備も選定・導入します。
コインオペレーションクリーニング営業施設開設届を提出する
開業する準備が整ったら、各自治体の保健所へ「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届」を提出してください。届出を提出すると、保健所スタッフによる検査が始まり、問題がなければ「検査済証」が交付されます。
コインランドリーを独立経営する場合、自分好みの店舗を作れる、自由に運営ができる、高い利益が期待できるといったメリットがあります。ただし同時にデメリットも生まれるため、独立経営とフランチャイズ経営、どちらが自分に合っているのかをよく検討してください。