コインランドリー経営を始める際に注意するべきポイントとは?

公開日:2022/09/15   最終更新日:2022/09/06

コインランドリー経営

土地活用の方法のひとつとして、コインランドリー経営が注目されています。専門的な知識がなくても始めやすいので、未経験で始める人も増えています。しかし、誰にでも始めやすいだけに、成功させるにはさまざまな工夫が必要です。コインランドリー経営のメリット・デメリットを含め、開業する際に注意するべきポイントをまとめました。

コインランドリーの経営方法は主に2つ

コインランドリー経営には2種類あります。どちらの方法が合っているか、考えてみましょう。

所有する土地を活用し自分自身で経営する方法

所有している土地に、建物を建てることから設備を導入して開店するまで、すべて自分自身で行い、開店後の運営も自身で行なっていきます。

自分で思い描くコインランドリーを実現できる反面、経営がうまくいかなかった場合に負債を抱えてしまうというリスクもあります。

所有する土地をコインランドリー業者に貸す

所有している土地をコインランドリー業者に貸し、賃料を得る方法です。開店準備、設備投資は業者が行うため、初期費用がかかりません。

また、開店後の運営も業者が行うので手間もかからないというメリットがあります。その反面、入ってくる賃料は一定なので、コインランドリーの売上が上がったとしても、収入は変わらないというデメリットがあります。

コインランドリーを経営するメリット・デメリット

土地活用の方法として注目されているコインランドリーですが、メリット・デメリットを理解しておくことが重要です。

コインランドリー経営のメリット

メリットとして挙げられるのは、人件費が不要、節税効果がある、専門知識が不要、固定客確保がしやすい、ランニングコストを抑えられる、などです。スタッフ常駐の必要がないため、人件費がかからないのは大きなメリットとなるでしょう。

減税に関しては、相続時に決められた面積分について、相続税の減額を受けられます。また、中小企業経営強化税制を利用し、設備費として最初にかかった費用の一部を即時償却することが可能です。

専門知識がなくても開業できるというのも、メリットといえるでしょう、機器類の操作方法を確認し、店舗管理の知識を身につけられれば開業できます。また、固定客がつきやすいのも、コインランドリー経営のメリットのひとつです。

自宅に洗濯機がなくてもコインランドリーを利用する人は多いものです。自宅では洗えない大物の洗濯、乾燥機のみを使う場合もあるでしょう。洗濯は日常的に必要なものである分、固定客がつきやすいというわけです。

ランニングコストを抑えられるのもコインランドリー経営のメリットです。人が生活するわけではないので、最低限のメンテナンスで経営していけます。水道光熱費に関しては、利用されていない間の水道代は不要となり、電気代も待機電力のみとなります。

コインランドリー経営のデメリット

デメリットとして第一にあげられるのは、初期費用が高いということです。機器類や設備導入にかかる費用が高いためです。また、開業してから軌道に乗るまでに時間がかかる可能性があることもデメリットのひとつです。

さらに、競合店との差別化が難しく、常に他店との差別化を考えていく必要があります。コインランドリーは基本的に無人経営となります。

そのため、両替機を狙った強盗、下着泥棒などの犯罪が発生するリスクがあることも頭に入れておかなくてはなりません。防犯対策も必要になってくるということです。

コインランドリー経営を始める際に注意するべきポイント

開業しやすいことで注目を浴びているコインランドリー経営ですが、実際には細かい配慮や準備が必要です。どのようなことに注意するべきなのか紹介します。

きちんとした立地調査を行う

コインランドリー経営を成功させるには、立地が大きな要素となります。需要があるか、きちんと儲けることができるか、などを見極めることが大切です。

立地候補としては、多くの人が住む住宅街、洗濯の待ち時間に買い物ができる商業施設の近くなどが向いているといえます。近くに競合店があるかどうかも、きちんと調査しましょう。

設置する機器類を吟味する

コインランドリーの設置する機器類といえば、洗濯機と乾燥機です。これら半数ずつを目安に設置するのが理想的でしょう。

乾燥機付き洗濯機もありますが、あまり勝手がよくないでしょう。乾燥機だけを利用したいという場合も多く、乾燥機のみの機器も必要となるためです。

洗濯機は中型を中心に大型も用意すると、家の洗濯機では洗えない大物を洗いたいという場合に利用されやすくなります。

融資が受けられるか確認する

コインランドリー経営は、初期費用が高額になるため、融資を受けられるかどうかを、事前に確認していたほうがよいでしょう。

事業収支を計算する

事業収支をきちんと計算して、利回りがプラスになるように考えておきましょう。立地も問題なく、機器導入もきちんとできていても、利回りがマイナスになってしまっては、成功に結びつかなくなってしまうので注意が必要です。

初期投資は長期回収する

コインランドリーは高額収益は見込めないものの、軌道に乗れば収益を積み重ねていくことが可能です。日々の努力で黒字経営を行ない、初期費用の回収は長期的に考えていくようにしましょう。

開業後も経営努力を怠らない

開業後も収益を維持するための努力は必要です。宣伝活動、店舗を清潔に保つ、洗濯物放置対策を練る、クレーム対応の体制を整える、常に競合店との差別化を考える、などの努力を怠らないようにしましょう。

まとめ

コインランドリー経営を始める際の注意点を、メリット・デメリットとともに解説しました。始めやすいことで注目を浴びているコインランドリー経営ですが、開業前の綿密な準備、開業後の経営努力も必須だということが分かったでしょう。

コインランドリー経営を検討している方は、きちんと準備をしたうえで開業に向けて進めていきましょう。

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