コインランドリー経営は儲かる?初期投資費用と成功の秘訣を紹介

公開日:2022/02/15   最終更新日:2023/06/16

空いた土地を有効活用する方法として人気を集めているのが、コインランドリー経営です。最近ではカフェを併設しているところなど、さまざまな個性を持ったコインランドリーも見られるようになってきました。今回はコインランドリー経営に必要な初期投資費用や、経営を成功させるための秘訣について紹介します。

コインランドリー経営を行う際の初期投資費用

コインランドリーを経営するためには、ある程度まとまった額の初期費用が必要です。自分ですべて経営するのか、フランチャイズに加盟をするのかなどによって細かい金額は変わってきますが、大まかな費用相場は次のようになっています。

店舗開業までの初期投資費用

まずは店舗を開業するまでに必要な、初期投資費用の目安です。

建設費:400万円~2,000万円
設備費:1,400万円~2,800万円
内装工事費:600万円~900万円
外装工事費:200万円~300万円
その他の費用(不動産取得税、登録免許税、賃貸借契約費用、フランチャイズ加盟金など)
洗濯・乾燥機代:15万~300万円ほど(洗濯機の種類によって異なる)
合計:2,600万円~6,000万円以上

上記金額の最小値はマンション1階などに構える小型店舗の場合、最大値はコンビニエンスストアと同じくらいの大きさの店舗の場合です。初期投資費用の多くを占めているのが設備費。洗濯機や乾燥機など、コインランドリー経営に欠かせないものに大きな費用が必要です。内装工事費には電気工事や給排水工事、ダクト工事などが含まれます。

内装は土地の広さや素材で大きく変わるので、できるだけ高く見積もっておくとよいでしょう。内装費用の主な内訳はこちらです。
・電気工事費用
・給排水工事費用
・ダクト工事費用
・看板など外装工事費用
・内装工事費用
・そのほか駐車場などの整地費用

当然ですが、コインランドリーを利用する際の洗濯機・乾燥機代も考慮しなければなりません。洗濯機代はその種類によって大きく変わります。

特に、ドラム式の洗濯乾燥機を利用する際には注意が必要です。こちらでは、種類別の金額をまとめました。
・洗濯機(縦型の渦巻式):約15万~30万円
・洗濯機(横型のドラム式):約50万~200万円ほど
・乾燥機:約80万~100万円ほど
・洗濯乾燥機:約200~300万円ほど

このように、どんな洗濯機を選ぶかで費用が大きく変わります。こういったコストを加味したコインランドリー経営を心がけましょう。
外装工事に含まれるのは駐車場の整備費や看板費用、外灯費用などです。その他、開業条件によっては不動産取得税、登録免許税、賃貸借契約費用、フランチャイズ加盟金などもかかってくるでしょう。

店舗開業後のランニングコスト目安

コインランドリーは開業したら終わりではありません。開業後もランニングコストとして、次のような費用が毎月かかってきます。

光熱水費:60万円~100万円
人件費:5万円
家賃:10万円~25万円

合計:75万円~130万円

上記の費用のほか、所得税や固定資産税、償却資産税、消費税、個人事業税といった税金も必要です。

コインランドリーを開業する流れ

コインランドリーを開業する際は、主に個人で開業する方法と、フランチャイズに加盟をして開業する方法の2つがあります。以下ではフランチャイズに加盟して開業する方法を見ていきましょう。

①加盟するフランチャイズを決定する

コインランドリー経営では、たくさんの会社がフランチャイズ加盟を募集しています。まずはどこに加盟するかを決めましょう。会社によって実績や開業後のサポート体制、加盟金、毎月支払うロイヤルティなどが異なるため、いくつかを比較検討することが大切です。

とくに開業後のサポート体制が、どれくらいあるかは要チェックポイント。コインランドリーでは、利用者から信頼を得ながら経営をしていくことが欠かせません。トラブルが起きた際に丁寧な対応をしないと、顧客はどんどん離れていってしまうでしょう。

②立地を決める

加盟するフランチャイズが決定したら、どこに開業するのか立地を決めましょう。立地によってコインランドリー経営が上手くいくか失敗するかが大きく左右されるため、慎重に選ばなくてはいけません。

どのくらいの人が生活しているのか、コインランドリーのニーズがどのくらいありそうか、競合店があるのかなど、さまざまなことを総合的に捉えて判断します。フランチャイズに加盟すると、本部が立地についてのアドバイスをしてくれます。

③開業計画書を作成する

立地が決まった後は開業計画書を作成し、初期費用を見積もりましょう。多くのケースではフランチャイズ本部が、店舗設計や費用の見積もりなどをサポートしてくれるはずです。

④店舗の施工と集客に向けた宣伝

店舗を施工する際は、大型の洗濯機や乾燥機なども搬入されてきます。できるだけ長く使うために、取り扱い方法やメンテナンス方法は念入りにチェックしてください。集約に向けての宣伝については、フランチャイズ本部がアドバイスをしてくれます。

コインランドリー経営を成功させるためには?

コインランドリー経営を成功させるためには、主に以下の点に注意をするとよいでしょう。

需要に合わせて洗濯機や乾燥機の大きさ、台数を調整する

コインランドリーを設置するエリアの需要に合わせて、洗濯機や乾燥機の大きさ、台数を調整しましょう。たとえば、単身者が多く住むエリアなら小型の洗濯機や乾燥機を、反対にファミリー世代が多く住むエリアの場合は大型の洗濯機や乾燥機を多めに配置します。

付加価値をつけて差別化を図る

他の競合店と差別化を図るために、付加価値をつけることも有効です。「無料Wi-Fiやカフェスペースを設ける」「キッズスペースを設ける」「女性でも入りやすい、明るくておしゃれな空間にする」「キャッシュレス決済を導入する」など、対象者をある程度絞った付加価値を考えてみましょう。

小まめな清掃を心がける

選ばれるコインランドリーを作るためには、小まめな清掃が欠かせません。衣類を扱うことから糸くずやゴミくず、ほこりなどが床に落ちやすく、汚れたコインランドリーは顧客から不潔な印象を持たれます

コインランドリー経営のメリット

ここでは、コインランドリー経営にどのようなメリットがあるのか、ひとつずつ解説していきます。

節税効果がある

土地をコインランドリーとして経営した場合「小規模宅地等の特例」や「設備費用の即時償却」といった節税効果を得られ、相続税を抑えられます

「小規模宅地等の特例」は、相続時に限度面積までの部分に相続税の減額を受けられるものです。コインランドリー経営の場合、400平米までが70~80%の減額を受けられます。

更地のままで相続するよりも節税が期待できますので、コインランドリー経営は節税対策として効果的です。

人件費が不要

コインランドリー経営は、経費があまりかかりません。設備さえ導入できれば、投資資金は設置したマシンが回収し、洗濯はユーザーがセルフで利用するというシステムです。

その後は定期的な清掃などをするだけで、人を雇う必要がなく、人件費がかかりません。一般的な人件費は収益の20%ほどですので、コインランドリーは経費が抑えられるビジネスです。

景気の影響を受けにくい

洗濯は、生活を支える欠かせないライフラインです。景気が悪くなり給料が減ったとしても、洗濯をしなくなる人はほとんどいません。

コインランドリー経営は、洗濯という消費者の生活に密着したビジネスのため、景気に左右されにくく、安定して利用してもらえます

土地の条件に左右されない

活用する土地が狭かったり地形が変形していたり、理想的な土地条件ではなかった場合、不都合が起きる場合があります。家の建築やアパートの経営をしようとすると、いろいろな制限がかかってしまい、理想的な経営ができず、収入が少なくなる可能性があります。

コインランドリー経営なら、洗濯ものを持って出入りできればよく、多少の地形の悪さや土地条件は問題になりません

リスクの少なさ

コインランドリー経営は、ほかの不動産経営よりリスクの種類が少ないビジネスです。立地とエリアを入念に調べ、需要と店舗面積のバランスを正しく把握さえすれば、確実に小さな収益が発生し続けます

抱える在庫は洗剤くらいなので、飲食店のように在庫を抱えすぎる損害も少なくて済み、粗利率の高い経営が見込めます。

ランニングコストが低い

コインランドリーのランニングコストは、水道・ガス・電気代と、清掃用の洗剤ぐらいしか経費がかかりません。スタッフを雇う必要もないため、人件費も不要です。飲食店や物販店、アパート経営などと比べても、経費が少ないビジネスといえます。

利回りが高め

コインランドリー経営の利回りは、およそ8~10%といわれています。これは、ほかの不動産投資とくらべても比較的高く、10年以内に初期投資を回収することが期待できます。適した場所で事業を開始できれば、20%以上の利回りを確保することもできるでしょう。

コインランドリー経営のデメリット

コインランドリー経営にはたくさんのメリットがありますが、デメリットもあります。デメリットを把握し、リスク回避しながら経営に着手しましょう。

初期費用がかかる

コインランドリー経営の最初の懸念事項は、初期費用です。一般的な土地活用法であるマンションやアパート経営にくらべると、初期費用は少な目ですが、ある程度の金額は必要です。

10坪ほどの小規模店で機材などを揃えてスタートするには、フランチャイズ加盟料を含めて1,900万円ほどかかります。土地・建物の確保、設備投資のランニングコストなど、事前に入念な資金計画をたてましょう。

セキュリティ対策

コインランドリーは無人経営なので、防犯上のリスクが常につきまといます。洗濯機に投入されたお金や、両替機の現金が無人の店舗に保管されることになり、盗難に遭う可能性も高くなります。

環境のいい地域なら定期的に見回ることで運営ができますが、治安の悪い土地では、しっかりとセキュリティ対策をする必要があります。

クレーム対応

コインランドリーには従業員が常駐しないため、トラブル時の対応に苦労する場合があります。

・釣銭が出てこない
・マシンの故障で洗濯ものが取り出せない
・洗濯ものの盗難
・洗濯ものが放置される

このようなトラブルが発生したら、個人管理の場合、クレームを受けるたびに現場へと向かい、対応をしなければなりません。

フランチャイズ加盟をしておけば、クレーム対応はフランチャイズ企業のコールセンターで対応してくれますので、コインランドリー経営を始める際は検討しておいてください。

同業社との競争

コインランドリー経営はたくさんのメリットがあるため、新規のコインランドリー業者が参入し競争が激しくなるリスクがあります。

近年コインランドリーは進化しつづけており、ユーザーを確保するためには、自店舗のサービス向上にも努力しなければなりません。

 

人気のあるコインランドリー経営ですが、デメリットもあるため、自分に合った方法を見極める必要があります。土地や設備の選定、競合との差別化など、コインランドリー経営を円滑に進めるために、メリット・デメリットをきちんと確認しておきましょう。

どのような方法でも経営が上手くいくわけではありません。出店するエリアの特徴や需要に合わせて、店舗スタイルを決めることが大切です。今回紹介した成功の秘訣も参考にして、コインランドリー経営で確実に儲けを出していきましょう。

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