コインランドリー経営は儲かる?初期投資費用と成功の秘訣を紹介
空いた土地を有効活用する方法として人気を集めているのが、コインランドリー経営です。最近ではカフェを併設しているところなど、さまざまな個性を持ったコインランドリーも見られるようになってきました。今回はコインランドリー経営に必要な初期投資費用や、経営を成功させるための秘訣について紹介します。
コインランドリー経営を行う際の初期投資費用
コインランドリーを経営するためには、ある程度まとまった額の初期費用が必要です。自分ですべて経営するのか、フランチャイズに加盟をするのかなどによって細かい金額は変わってきますが、大まかな費用相場は次のようになっています。
店舗開業までの初期投資費用
まずは店舗を開業するまでに必要な、初期投資費用の目安です。
建設費:400万円~2,000万円
設備費:1,400万円~2,800万円
内装工事費:600万円~900万円
外装工事費:200万円~300万円
その他の費用(不動産取得税、登録免許税、賃貸借契約費用、フランチャイズ加盟金など)
合計:2,600万円~6,000万円以上
上記金額の最小値はマンション1階などに構える小型店舗の場合、最大値はコンビニエンスストアと同じくらいの大きさの店舗の場合です。初期投資費用の多くを占めているのが設備費。洗濯機や乾燥機など、コインランドリー経営に欠かせないものに大きな費用が必要です。内装工事費には電気工事や給排水工事、ダクト工事などが含まれます。
外装工事に含まれるのは駐車場の整備費や看板費用、外灯費用などです。その他、開業条件によっては不動産取得税、登録免許税、賃貸借契約費用、フランチャイズ加盟金などもかかってくるでしょう。
店舗開業後のランニングコスト目安
コインランドリーは開業したら終わりではありません。開業後もランニングコストとして、次のような費用が毎月かかってきます。
光熱水費:60万円~100万円
人件費:5万円
家賃:10万円~25万円
合計:75万円~130万円
上記の費用のほか、所得税や固定資産税、償却資産税、消費税、個人事業税といった税金も必要です。
コインランドリーを開業する流れ
コインランドリーを開業する際は、主に個人で開業する方法と、フランチャイズに加盟をして開業する方法の2つがあります。以下ではフランチャイズに加盟して開業する方法を見ていきましょう。
①加盟するフランチャイズを決定する
コインランドリー経営では、たくさんの会社がフランチャイズ加盟を募集しています。まずはどこに加盟するかを決めましょう。会社によって実績や開業後のサポート体制、加盟金、毎月支払うロイヤルティなどが異なるため、いくつかを比較検討することが大切です。
とくに開業後のサポート体制が、どれくらいあるかは要チェックポイント。コインランドリーでは、利用者から信頼を得ながら経営をしていくことが欠かせません。トラブルが起きた際に丁寧な対応をしないと、顧客はどんどん離れていってしまうでしょう。
②立地を決める
加盟するフランチャイズが決定したら、どこに開業するのか立地を決めましょう。立地によってコインランドリー経営が上手くいくか失敗するかが大きく左右されるため、慎重に選ばなくてはいけません。
どのくらいの人が生活しているのか、コインランドリーのニーズがどのくらいありそうか、競合店があるのかなど、さまざまなことを総合的に捉えて判断します。フランチャイズに加盟すると、本部が立地についてのアドバイスをしてくれます。
③開業計画書を作成する
立地が決まった後は開業計画書を作成し、初期費用を見積もりましょう。多くのケースではフランチャイズ本部が、店舗設計や費用の見積もりなどをサポートしてくれるはずです。
④店舗の施工と集客に向けた宣伝
店舗を施工する際は、大型の洗濯機や乾燥機なども搬入されてきます。できるだけ長く使うために、取り扱い方法やメンテナンス方法は念入りにチェックしてください。集約に向けての宣伝については、フランチャイズ本部がアドバイスをしてくれます。
コインランドリー経営を成功させるためには?
コインランドリー経営を成功させるためには、主に以下の点に注意をするとよいでしょう。
需要に合わせて洗濯機や乾燥機の大きさ、台数を調整する
コインランドリーを設置するエリアの需要に合わせて、洗濯機や乾燥機の大きさ、台数を調整しましょう。たとえば、単身者が多く住むエリアなら小型の洗濯機や乾燥機を、反対にファミリー世代が多く住むエリアの場合は大型の洗濯機や乾燥機を多めに配置します。
付加価値をつけて差別化を図る
他の競合店と差別化を図るために、付加価値をつけることも有効です。「無料Wi-Fiやカフェスペースを設ける」「キッズスペースを設ける」「女性でも入りやすい、明るくておしゃれな空間にする」「キャッシュレス決済を導入する」など、対象者をある程度絞った付加価値を考えてみましょう。
小まめな清掃を心がける
選ばれるコインランドリーを作るためには、小まめな清掃が欠かせません。衣類を扱うことから糸くずやゴミくず、ほこりなどが床に落ちやすく、汚れたコインランドリーは顧客から不潔な印象を持たれます。
人気のあるコインランドリー経営ですが、どのような方法でも経営が上手くいくわけではありません。出店するエリアの特徴や需要に合わせて、店舗スタイルを決めることが大切です。今回紹介した成功の秘訣も参考にして、コインランドリー経営で確実に儲けを出していきましょう。