コインランドリー投資は赤字になりやすい?収益を高める方法

公開日:2023/01/15   最終更新日:2023/02/03

コインランドリー経営を考えている方も増えています。人件費がほとんどかからないなどメリットも多く、地域によっては収益も上げやすいとされているからです。しかし、赤字経営を心配される方も少なくありません。そこでこの記事では、コインランドリー経営は赤字になりやすいのかを解説し、そのうえで収益を高める方法を紹介します。

コインランドリー投資は赤字になりやすい?

コインランドリー経営で赤字に陥る人が多いことも事実です。そこで、まずはなぜコインランドリー経営で赤字になるのかを明らかにします。

差別化で失敗

すでにその地域にコインランドリーがある場合は、その店舗との競争となります。そもそもコインランドリー経営は特別な視覚も不要であり、個人および法人問わず多くのライバルが参入してきます。したがって、差別化を図るのに失敗しほかの店舗に埋もれてしまい、顧客の獲得に失敗しているケースが少なくありません。

コインランドリー自体は比較的シンプルな内容で、洗濯機・乾燥機を置き、あとは待合室があるだけです。ほかに独自の施設などはないことが多く、顧客としても洗濯と乾燥さえできればいいので、ニーズも限られているのが現状です。だからといって差別化を図らないと競争に破れ、赤字経営に陥るリスクが高まるので注意しなければなりません。

立地で失敗

コインランドリーはどこに設置しても正解というわけではありません。衣類の洗濯や乾燥を目的としているため、住宅街などが近くにあって初めて勝算がでてくるわけです。しかも、ファミリー層が多い住宅街であると、そもそも洗濯機や乾燥機が家にあることも珍しくありません。

そこでターゲットになるのは独り身世帯および学生などの若い層です。コインランドリーの需要が高い地域に出店できれば、ライバル店があったとしてもある程度の集客は見込めるでしょう。一方で、勝算のない地域に出店してしまえば、収益が少ないままの状態が続き、毎年赤字になるというリスクを背負うことにもなりかねません。

ランニングコストで失敗

コインランドリー経営は人件費がかからず、設備についても同じものをある程度使い続けるのでランニングコストを抑えられることは事実です。

しかし、駐車場経営やトランクルーム経営と比較すると、コインランドリー経営は電気代および水道代など、多くの経費がかかります。機械が故障することもあれば掃除もしなければなりません。定期的に管理しなければならないため、それなりに手がかかります。

天候で失敗

こちらは経営者ではどうしようもない部分ですが、コインランドリー経営に大きな影響を与えます。コインランドリー経営は天候にされやすい事業であり、売上があがりやすい時期とあがりにくい時期があります。

たとえば、曇りや雨の多い時期は比較的売上がよく、晴れが続く時期は利用者が減ります。したがって、梅雨の時期は繁忙期となりますが、地域によって冬は利用者が極端にいないといった現象にも陥りやすいので注意しましょう。

コインランドリー投資で収益を高める方法

コインランドリー経営で収益性を高める方法は幾つかあります。出店前に行うものもあるので、コインランドリー投資を検討している方はぜひ参考にしてください。

収支計画を事前に立てること

コインランドリー経営でとくにお金がかかるのが初期です。土地の取得費用や建築費用、各種機械の購入などに膨大なコストがかかるので、それらのコストに見合った収益が期待できるか計算してください。

簡単にいってしまえば、利回りがどれくらいで、どのくらいの期間で回収できるのかチェックしておくのです。その時点で、あまりに収益性が低いことが分かったら、撤退するのがおすすめです。

需要のある土地を見つける

コインランドリー経営の成功に直結するのが、需要のある土地の見極めです。前述したように、どこに出店しても儲かるわけではありません。マンションが多くあるようなエリアや、戸建てが多くあるエリアなど、住民が多い地域に出店しなければ勝算はありません

最近では、グーグルマップなどでも街の状況を確認できるので、そちらで調査した上で出店地域を絞りましょう。さらに最終段階になったら、自分の目で確かめるのも重要です。

付加価値をつける

コインランドリー経営は差別化が難しいため、ライバル店に顧客を奪われるケースも多いです。そこで顧客の定着化およびライバル店への流入を防ぐために、何らかの付加価値をつけましょう。

たとえば、待合室の充実を考えてみてはいかがでしょうか。テレビを設置したり、漫画や雑誌を置いたりするのもよいでしょう。無料Wi-Fiがあれば、時間を潰しやすいので大きなアピールになるはずです。

また、コインランドリーとしての設備自体を強化するのもおすすめです。一般の衣類だけではなく毛布や布団も洗濯できる、大型の洗濯機や乾燥機の導入も検討しましょう。

コインランドリー経営がおすすめな人

まずは初期費用が膨大なので、資金をある程度持っている方、またはある程度のローンを組める方がおすすめです。コインランドリーの初期費用は2,000万円から3,000万円とされているので、その程度のローンが組めるか、どのくらい自己資金で賄えるか確認しましょう。

また清掃やトラブル対応が必要になるため、時間的な余裕がある方にもおすすめです。もちろん管理会社におまかせする手もありますが、収益が安定するまでは管理会社を利用すると出費が高くなるので要注意です。

まとめ

コインランドリー投資は赤字になりやすいです。立地に左右される部分が多く、住宅街から離れた場所に設置すれば、収益は安定しません。また、管理費などのランニングコストもかかりがちなので充分に注意しなければなりません。

一方で、立地が問題なく付加価値をつければ、安定した収益を出してくれるのがコインランドリーです。利回りも比較的高いので(年10%から15%ほど)、利益を重視している人にもおすすめします。

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