コインランドリー開業でのフランチャイズ加盟費用は?

公開日:2023/05/15   最終更新日:2023/04/05


コインランドリーのフランチャイズ加盟に必要な初期費用は1,500万円以上です。これは目安であり、さまざまな条件によって、費用は大きく異なります。この記事では、コインランドリーのフランチャイズ加盟にあたり、必要とされる初期費用やその内訳、収支シミュレーションについて解説しましょう。

フランチャイズ加盟の費用

コインランドリーを経営するにあたり、フランチャイズ加盟にかかる費用をまず考える必要があります。初期費用があまりにも多いと、コインランドリーの運転資金がなくなるためです。

コインランドリーのフランチャイズ加盟に必要とされる初期費用は1,500万円以上です。加盟料、機器購入、工事などの条件によっては、約4,000万円もの費用が求められるケースもあります。土地や物件を用意する必要がある場合は、この限りではありません。

初期費用が上下する理由は、多くは店舗の規模です。小型店舗であれば、必要となる洗濯機などの機器購入費、工事費といった初期費用が抑えられますが、高い収益につながりにくい傾向にあります。

一方、大型店舗は高い収益が見込まれますが、初期費用や管理の手間がかかる傾向にあるのが特徴です。コインランドリーの経営において重要なのは、初期費用や維持費、管理の手間と、見込まれる収益を比較し、自分の希望に沿ったフランチャイズを選択することが大切といえます。

このように、コインランドリーのフランチャイズ加盟にあたり、初期にかかる費用は条件によってさまざまあり、熟慮しなければなりません。

コインランドリー経営の初期費用の内訳

フランチャイズのコインランドリーを経営するうえで、必要となる初期費用の内訳を解説しましょう。

加盟料

加盟料とは、フランチャイズ本部の持つブランドや商品、経営ノウハウなどを得るために支払う費用のことです。フランチャイズ本部が有名であったり、魅力的な商品を扱っていたりする場合、店舗運営が軌道に乗りやすくなります。加盟料の金額は、フランチャイズによってさまざまです。加盟料が高めでも、毎月の支払いが安い場合もあれば、加盟料が低く、毎月の支払いが高い場合もあります。

コインランドリーのフランチャイズは、コンビニなどのフランチャイズと比べて加盟料が50〜200万円と安価な設定で、加盟料が不要とされているフランチャイズも多いです。しかし、店舗経営には毎月運転する費用がかかるため、加盟料が安いから安い費用で運営できるとは限りません。加盟料の金額だけで本部を決定することは避けましょう。

洗濯機や乾燥機といった機器の購入費

洗濯機、乾燥機、両替機は、コインランドリーに必ず必要な備品です。フランチャイズとして店舗を開業するには、これらを用意する必要があります。用意するには、購入するか、リースを利用する方法がありますが、購入するのが一般的です。

機器は店舗の規模に応じて増減するため、規模ごとの機器購入費用の例を紹介します。

一般的に小型店舗は15坪とされ、この規模で必要とされる機器の数はおよそ洗濯機4台、乾燥機6台、両替機1台で、費用にして1,000万円前後かかるでしょう。

一方、大型店舗は50坪とされ、必要とされる機器の数はおよそ洗濯機8台、乾燥機12台、両替機1台で、費用にして2,200万円前後かかります。ただし、最近は洗濯乾燥機を導入する例も増えたため、この限りではありません。

また、中古品の購入やリースするケースもあり、費用をもっと抑えられる場合もあります。コインランドリーに設置しなければならない機器のための費用は、初期費用として用意しておく必要があるのです。店舗の規模によって必要な機器の数が変わることを覚えておきましょう。

工事費

機器を購入したら、設置できるようにする工事が必要です。小型店舗の内外装工事費は一般的に700〜900万円、大型店舗は900〜1,200万円です。機器の購入数に比例して工事費用が増加します。

土地、建設費または家賃

土地や建設費は、立地や店舗の広さにより異なります。

まずは収支シミュレーションをしてみよう

フランチャイズのコインランドリーを経営するうえで、事前の収支シミュレーションは欠かせません。

フランチャイズとして店舗運営を開始するには、初期費用以外にも運転資金が必要です。月々いくら費用がかかり、いくら儲けられる予定か把握できていないと、店舗運営が成り立ちません。収支は、店舗の規模によって変わります。

たとえば、15坪の小型店舗なら、一般的に月の売り上げが60〜80万で、水道や光熱費12〜16万円、洗剤などの消耗品代約1万円がかかるでしょう。50坪の大型店舗は月の売り上げが100〜150万円で、水道や光熱費20〜30万円、洗剤などの消耗品代約2万円がかかります。

このほか、月の売り上げから5パーセント前後がロイヤリティとして発生したり、人件費、家賃が必要となったりするケースがあるでしょう。ロイヤリティがかからない場合は、サポートや管理代行などの費用が必要となり、その場合にかかる費用は5〜10万円ほどです。

コインランドリーの経営において、毎月の維持費の多くは水道や光熱費で、売り上げの上下により変動するのもこの項目です。人件費、家賃はほぼ一定で変わることはありません。このように、毎月の収支は機器の稼働量により変動するため、シミュレーションすることが大切です。

まとめ

ここまで、コインランドリーのフランチャイズ加盟にかかる初期費用やその内訳、収支シミュレーションについて解説しました。初期費用には、加盟料や機器の購入費、工事費などが必要で、その額は1,500万円以上にのぼります。収支シミュレーションでは、月の売り上げが60~150万円なのに対し、毎月の運転資金として水道光熱費が12~30万円、洗剤などの消耗品代が1~2万円がかかるほか、ロイヤリティ、サポートや管理代行費、人件費、家賃が場合によって必要です。コインランドリーのフランチャイズ加盟には、多くの初期費用と毎月の運転資金が必要になります。毎月の収支を慎重にシミュレーションして、コインランドリーの経営に挑みましょう。

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