コインランドリー経営を始めるまでの流れを確認しよう!
コインランドリー経営が話題となっています。付加価値のある店舗も出てきており、注目度の高さが伺われます。新規に事業をはじめる、副業としてはじめる、あるいは投資のひとつとしてはじめるなど、背景はさまざまです。こちらでは、コインランドリー経営を始めるまでの流れを確認します。ぜひ参考にしてください。
コインランドリー経営の初期費用の目安
昨今、話題になっているコインランドリー経営ですが、実際にかかる初期費用はどのくらいなのでしょうか。店舗の規模、業態、立地条件などにより幅はありますが、2,000~3,000万円と考えておくとよいでしょう。内訳を解説します。
機器購入費、内装や外装の工事費
洗濯機、乾燥機などの機器購入費は必ず必要となります。これらの機器購入費は、小型店で1,700万円~、大型店で2,300万円~と考えましょう。小型店は、洗濯機3~4台程度、乾燥機6~7台程度の店舗、大型店は、洗濯機7~8台程度、乾燥機10台程度の店舗を想定しています。
内装や外装の工事も必ず必要になります。電気工事、給排水工事、ダクト工事もこれに含まれます。また、駐車場を設ける場合は、整地費用も必要となってきます。もともと所有している店舗をコインランドリーにする場合は、これらが必要な初期費用です。
建築費
更地にコインランドリーを建てる場合は、上記に加え建築費もかかります。一般的には鉄筋造平家建てで、坪55~65万円が相場でしょう。もちろん業者によって異なるので、見積もりを取る必要があります。
仲介手数料、保証金
賃貸の店舗でコインランドリーを出店する際には、仲介手数料、補償金が必要です。仲介手数料は賃料の1か月分が相場とされています。保証金は、地域により差がありますが、賃料の6か月分程度が相場でしょう。通常は退去時に戻ってきます。
コインランドリー経営は儲かるの?
注目されているコインランドリー経営ですが、実際に儲かるのでしょうか。結論は、細かい準備を怠らず、綿密に計画を立てて始めれば儲かる可能性は充分にあります。具体的には、立地やターゲットの行動を見極める、キャッシュフローを計算する、機器類のコストパフォーマンスを考える、競合店との差別化をはかる、などです。
とくにコインランドリー経営は立地が大切です。若者が多い地域、ファミリー世帯が多い地域、共働き世代の多い地域など、地域には特性があります。特性を理解したうえでの立地選びが必須となります。そのうえで、どのような層をターゲットにするかを決めます。そうすれば、ターゲットに合った店舗づくりをでき、競合店との差別化をはかりやすくなります。すべてがうまく噛み合えば、コインランドリー経営は儲かる可能性が高くなります。
コインランドリー経営を始めるまでの流れ
では、実際にコインランドリー経営を始めるのは、どのような流れをふめばよいのでしょうか。
どのような経営業態をとるか考える
コインランドリーの経営業態は、個人で経営をする方法、フランチャイズの店舗を経営する方法の2種類があります。経営の経験がある場合は、自由度の高い個人経営で収益を上げることも可能でしょう。しかし、立地の調査や経営プランの作成など、知識のない個人ではむずかしい場合もあります。
そういった場合はフランチャイズ経営が向いているといえます。売上の一部を収めることになりますが、開業前のリサーチや経営プランなどは本部に任せることができ、アドバイスを受けることもできるので安心です。
立地調査、商圏リサーチをする
立地調査、商圏リサーチは、コインランドリーを出店する上で、とても大切となります。個人経営の場合は、もちろん個人で行うことになります。フランチャイズ経営では、本部の担当者が調査やリサーチを行ってくれます。
資金・収支計画、出店計画を立てる
個人経営の場合、資金・収支計画を考えます。同時に、設備導入の計画も練ります。つまり、どの程度の融資を受けることができ、どのような設備を揃えることができるか、機器類の種類やサイズなど、順に計画します。
フランチャイズ経営の場合は、本部が行なった調査、リサーチの結果をもとに、出店計画を作成します。すべて本部の担当者と一緒に進めていくことになるので、スムーズに進められるはずです。
賃貸契約・施工
賃貸での経営は、賃貸契約を結び、その後、施工に入ります。フランチャイズ経営の場合は、すべて本部で進めてくれたり、相談しながら進められたりします。
個人経営では、すべて個人で手配する必要があるので、開店日に間に合うよう、余裕のあるスケジュールを組むことが必要です。
近隣への宣伝
開店する前に、近隣への宣伝を行います。ポスターやチラシ、地域の情報誌など、数々の方法があります。フランチャイズ経営の場合は、本部の豊富な経験からもっとも効果的な方法が選択でき、スムーズに進められます。個人経営の場合、宣伝方法も個人で考える必要がありますが、自由に考えられるというメリットもあります。個人でウェブサイトを開設したり、SNSで宣伝したりといった方法も考えられます。
開店
上記の過程を経て、いよいよ開店となります。フランチャイズ経営の場合、メンテナンスの相談など、さまざまなバックアップを受けられるので、安心して運営できます。個人経営では、自由度が高いメリットを充分にいかし、キャンペーンの実施など、魅力的なサービスを考えてリピーターを獲得できるように考えていきましょう。
まとめ
コインランドリー経営を始める流れについて、初期費用の目安を含めて解説しました。以前は一人暮らしの若者がターゲットだったコインランドリーですが、最近では共働き世帯の主婦の利用も多くなっています。同時に、コインランドリーの雰囲気も変化しています。そのため、新規参入で成功する可能性も充分に考えられる分野です。コインダンドリー経営を考えている方は、前向きに検討してみてはいかがでしょうか。